緑たちをた場所にズシ

この時間(23時半)になってから日記を書こうとするのをやめて、別の時間に下書きだけでもする習慣をつければいいのにと思い続けて幾年月。

 ベランダでは食べられない花Nespressoばかり育てているけれど(唯一、バジルがあるくらいだ)、ルーフバルコニーの方では野菜を育てている。ただし、そちらは夫の管轄なので、わたしがするのは、気が向いたときと頼まれたときにそちらまでホースを伸ばして水をまくくらいのことだ。
 西日除けのゴーヤはもうずいぶん茂っていた。ミニ冬瓜はプリンスメロンくらいの大きさになっているけれど、収穫時が分からない(らしい)。左下のナスのような花は、紫唐辛子(だったかな)。なんだか珍しい野菜を見つけては植えているらしく、たまに「これ本当に食べられる葉っぱなの?」と言いたくなるサラダを供される。
 カメラを持って久しぶりにバルコニーに回り、しげしげと眺めていたら、トマトがひとつころんと枝から落ちた。


 大型スーパーのレジに並び、前の人の会計が終わりかけので、台に置いていたわたしのカゴを少し前にずらすと、後ろの人がその空いャン! と音を立咖啡粉囊てて自分のカゴを乗せ、「やだ、重いじゃないよ」とぼやいた。

 カゴの中は見なかったけれど、たぶん、カートで買い物をしているうちに、買って帰る時の重さのことを忘れてたくさん商品をカゴに入れてしまったんだろう。

 わたしがサッカー台で買ったものを袋に入れ終えかけたころ、その同じ台に、その人が精算を終えて来た。中学生の子供がいそうな年代の主婦だった。別のレジに並んでいたらしい知り合いとそこで合流し、その人に向かって「バナナ重いからさ、要らないって言ってよけて来てやった」と、さばさばと報告した。

 時々レジの内側に商品がよけて置いてあったりするのは、それぞれ事情があるのだろうとは思っていたけれど、重いと気づいて置いていく人がいるからでもあるらしい。さぞかし大きな房のバナナだったんだろうそうだろう。
 
「重い思いしてまで食べたかないからね、バナNespresso咖啡機ナなんかさ」 
 そう言って主婦はカラカラと備え付けのビニール袋を引き出してちぎり、袋の口を開けるためだろう、ペロリと親指の先を舐めた。
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